今日は本格的な登山で「岩手山」に登ります。ツアーとしては何もない日なので人それぞれに過ごすのですが、私はせっかく登山道入り口がホテルのすぐそばだったので、登ることにしました。コースは七滝コースです。予定では往復で10時間くらいかかります。

天気があまり良くなく、可能な限り遅くに出発しました。朝8時に出発です。ホテルから登山道入り口までは歩いて10分くらいです。登山道に入るとしばらく森の中の平坦な道を歩きます。15分くらいしてやっと本格的な登山道に入っていきます。そこから15分くらい登ると「七滝」という滝に到着します。そこまで特別な滝ではないですが、森の中からいきなりこの滝が現れるとちょっと感動しますね。

さぁ、ここからが大変でした。昨日の雨のせいか、段々と足元がぬかるんできます。そしてその先でロープを掴んで降りなければならないところがあるのですが（恐らく旧登山道が崩れてしまったような感じ）、そこでロープを離したところでバランスを崩しあわや滑落しそうになりました。なんとかすり傷程度で済んだのですがちょっと危なかったです。そこから、段々と川を渡ったりと段々と険しくなります。「湯の華採取跡」では完全にくるぶしまでぬかるみに浸かりました。そこからしばらく進むと「大地獄谷」と呼ばれる煙が湧き出している場所に出ます。看板に煙をすわ何でくださいとの注意書きが。ここからは草木も生えないようなところをロープ一本で登っていきます。ここが一番危ないと感じましたね。

「大地獄谷分岐」からはそれほど危険と感じるところはなかったですね。ただ、コロナ禍で登山客が少ないためか登山道の整備がしっかりされておらず、道がわからなくなりそうなところが数カ所ありました。分岐からは「お花畑」に向かいます。八幡平の山頂近くの木道みたいな景色が旧に現れます。ちょっと感動しますね。さぁここからが急に勾配が厳しくなります。危険ではないですが、大量の汗が止まりません。休憩をとりつつ少しずつ進みます。そして、いきなり開けます。私が到着したタイミングでは雲がかかっていたのですが、晴れ間から見る景色が本当に美しい。「不動平避難小屋」を横目に僕は山頂に向かいます。

ここからは木がありません。富士山の山頂に似ていますね。風が吹きっさらしで飛ばされないように一歩ずつしっかりと進みます。午後になり、段々と天気もよくなってきています。所々雲の切れ間から眼下の街並みを見ることができるようになります。風は強いが本当に景色が素晴らしい。そんな中、気づくと山頂に到着していました。時間的な心配もしていたので、ものすごくホッとしました。ちなみにここまですれ違った人は4人のみ。やはり登山客は少ないようです。山頂は風も強く、滞在3分ほどです。写真をいくつか撮り、早々に下ります。

山頂に登っている間に段々と晴れてきて、先ほどまで見えなかった景色が見えるようになります。あと30分遅かったら山頂の景色も全く変わっていたかもしれませんが、それも登山の楽しみです。もう戻る気はありません。「不動平避難小屋」近くで遅めの昼食を食べ、一気に山を下ります。

「大地獄谷分岐」の先は、注意深く歩いていきます。ぬかるみや滑落しそうになったところを注意深く通過します。この頃になると、段々と足も限界に近づいてきます。「湯の華採取跡」からが本当に長く感じました。来るときは全然近く感じていたのに。登山道の入り口に着いたのが18時頃。本当に10時間の登山となりました。

本格的な登山は一年半ぶりでした。キズもつくりましたり、足も疲労困憊ですが、とても楽しかったです。大自然の中をただただ歩くというのは本当にストレス解消になります。